都城デリヘル求人 ギルガメッシュ
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ある日、待ち合わせがラブホの駐車場のお客様がいました。お客様の車を見つけて挨拶をすると、彼は窓から顔を出し一言。
「車椅子だけど、いいですか?」
予想外の展開に戸惑いましたが、せっかく私を指名して下さったのに、そんな理由で断われません。ラブホの窮屈な作りに部屋までひと苦労。そして部屋に入ると、どうしていいか分からず立ち尽くす私。
お客様は両足が動かないようなので、シャワーと身体を拭くのとどちらがいいか尋ねました。彼は「シャワーも浴びられるから涼子チャンのいいようにして」と私に選ばせてくれました。
私は、今考えると妥当か分かりませんが、シャワーは時間がかかると思い、身体を拭いてサービスする事にしました。でも、通常は洗浄→消毒なので、衛生面などが気になり、結果的にイカせることができませんでした。
謝った私に、彼は「気にしないで、気持ち良かったから」。私は笑顔を浮かべつつも、へこんだ気持ちで別れました。
次のお客様のホテルに行くと、部屋には背の高いイケメン。ブランド物の洋服に身を包み、私のためにとフレイバーティーやジュースまで用意されてました。
私が無造作に脱いだカーディガンを、ハンガーにかけてくれる優しいお客様。少しお話してイチャイチャした後、服を脱がせようとすると、彼の足が不自然に曲がっています。
彼は視線を感じてか、「足が悪いんだよね」。私は思わず絶句。お客様は歩くと肩が左右に大きく揺れます。でもここで笑顔を取り戻さないと、お客様が嫌な思いをしてしまう。
私は気を取り直し「今まで気に障る事を言ってたらゴメンね」と謝りました。彼は「全然、そんな事ないよ」と言いましたが、事実を知る前と後で、私は無意識に態度が変わってしまったんじゃないかと心配でした。
ロングコースだったのでいろいろお話もしました。離婚した奥さんが黙って赤ちゃんを堕ろしてしまったとのこと。なんとなく理由が想像でき、とても悲しい気持ちになりました。
そして辛い告白に、なんの言葉も掛けられない自分の無力さが悔しかった。彼が一番傷つく事だと思いますが、同情せずにいられませんでした。
店からのコールで「次も予約が入ってます。店長が駐車場いるから時間守ってね」。お客様は身支度や歩くのに時間がかかりました。でも私はいつも通り、お客様を最後まで見送りました。
別れ際「楽しい時間をありがとう」って言われた時には、涙が出そうになるぐらい嬉しかった。送迎車に乗り、店長に遅くなった事情を話しました。店長は「そういう事なら気にしなくてもいいですよ」。この言葉にも泣きそうになりました。
女の子はそうですが、お客様もプレイのときは何もかもをさらけ出さなければなりません。デリの仕事をしてなければ身障者の方と接することはまずなかったろうと思います。この仕事、正直お金の為に仕方なくやっていましたが、お金以外で初めて仕事に感謝しました。
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