川南町育児手当
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劇団員は貧乏。というのが世の中では常識になっているみたいなんですけど、実は本当に貧乏、いや、皆さんの想像以上に貧乏なんです(笑)。
田舎から上京してきて4年、上京当初から今に至るまで、私はずっと貧乏です。6畳のアパートに2段ベッドを置いて、3人で住んでます(私と他の劇団員2人。ちなみに2人とも♂。そして、3人で住んでる事は大家にナイショ)。
劇団はお金がかかるんです。チケットノルマというものがあって、ノルマをクリアできなきゃ自分で買い取らなくちゃいけないんです。田舎から上京してきた私は友達もいなく、基本的に自分で買い取ってました。
それに加えて、月々の劇団維持費、公演ごとに徴収される公演費など、何かとお金が出て行くんですね。劇団員が貧乏な理由はこれだけじゃありません。公演が近くなれば稽古をしなくてはならず、稽古は朝から晩までみっちりやる事が多いので、本番前1ヶ月と本番中はバイトもできないんです。
とにかくお金が無くて、更に私たちはバカでした。以前、私とルームメイト2人の所持金が全部合わせて1000円ぐらいしかなかったとき、お腹が空いて死にそうで、「このお金で何かお腹がふくれる物を……」と思っていたのですが、ルームメイトの1人が驚きの提案を……。
「待て!1000円あれば、大五郎が買えるぞ!酔っちまえば空腹なんて忘れるんじゃねえか?」
そして、私達はその提案を「名案だ!」と受け入れ、朝まで大五郎をガブガブ飲んで泥酔しました。翌日、3人ともボロ雑巾のようになって動けなかったのは言うまでもありません……。
こんなダメな生活に終止符を打とうと、私は風俗で働き始めました。風俗の仕事って劇団員的にかなり都合が良いんですよね。出勤も自由出勤の場合が多いし、短い時間しか働けなくても普通の仕事より稼ぎが良いじゃないですか。抵抗はもちろんありましたけど、その収入の誘惑には勝てませんでした。
ルームメイトにはナイショの風俗業でしたが(2人には出会い系のサクラのバイトをしている、と言ってました)、私達の生活は上向きました。が、ここで事件が起きました。
私が劇団を辞めちゃったんです。団長と喧嘩して。なんか、風俗で働いてるうちにお金にもならない演劇やってるのって馬鹿らしいなぁって思うようになっちゃったんですよね。本末転倒です(笑)。
でも、何故か私は、まだ3人で住んでます。6畳間で。演劇は辞めちゃったけど、この暮らしはなかなか居心地が良いんです。今は私が2人を養ってあげてます。